平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
私どもは、KDDIグループのエネルギー事業の強化を目的として、auエネルギーホールディングス株式会社を設立し、2022年7月1日にKDDI株式会社からauエネルギー&ライフ株式会社および株式会社エナリスの株式を承継し事業を開始しました。 これまでのKDDIグループのエネルギー事業の取り組みとしては、2016年4月の電力小売全面自由化に伴い「auでんき」の提供を開始し、2022年3月末時点で338万のお客さまにご利用いただいています。
2021年9月からは、再生可能エネルギー比率実質100%でCO2排出量実質ゼロの電気と、寄付を通じて環境保全活動に貢献する「ecoプラン」を提供しています。 また、傘下のエナリスは、日本における「CDP認定再生可能エネルギープロバイダー」として、企業などに対してアドバイスを提供するほか、使用する電気の再生可能エネルギー切り替えや省エネルギーサービスなど脱炭素に取り組むための具体的なソリューションを提案し、企業の脱炭素化をサポートしています。
さらに、エナリスとKDDIは、2016年度から経済産業省が実施している「バーチャルパワープラント構築実証」に参画し、太陽光発電や蓄電池などの分散したエネルギーリソースを効率的に管理・制御し供給力・調整力として活用するバーチャルパワープラントの構築に積極的に取り組んできております。
昨今の我々を取り巻く環境としては、地球温暖化による影響は年々深刻化し、気象災害が増加しています。政府は「経済財政運営と改⾰の基本⽅針2022」の「新しい資本主義に向けた重点投資分野」にグリーントランスフォーメーション(GX)への投資を掲げ、脱炭素に向けたロードマップを年内に取りまとめるとしております。
そのような環境のなか、KDDI単体では、2030年度までに自社の事業活動におけるCO2排出量実質ゼロを、KDDIグループ全体では2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指しております。
そこで私どもauエネルギーホールディングスはKDDIグループのあらゆるリソースを活用するとともに、パートナーのみなさまとの協業を盛んにし、日本のGXの推進に貢献していきます。
今後とも、KDDIグループへの変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2022年7月
代表取締役社長